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【つみたてNISAに】楽天VTI VS 楽天・米国レバレッジバランス【宣戦布告】

 

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インデックス投資をする上で、現状利用しない手はない「つみたてNISA」。投資額は年間40万円までと決まっていますが、20年間は利益に20.315%の税金がかからないという素晴らしい制度です。折角リスク覚悟でおっかなびっくり投資を始めて利益が出ても、約5分の1の利益を国が強制的にカツアゲするという理不尽さを無かった事にしてくれるのはありがたいですね。

 

そんなつみたてNISAの対象ファンドで1位・2位を争う人気を誇るのが、楽天VTIこと「楽天・全米株式インデックス・ファンド」です。最近はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)に若干押され気味ですが、楽天証券の買付ランキングでは必ずTOP3に君臨しています。

 

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そんな楽天VTIですが、レバレッジ型バランスファンドである楽天・米国レバレッジバランス(USA360)の株式部分として90%組み込まれており、同じ運用会社の金融商品フレンズとは言え、ちょっとしたライバル関係にあります。

 

楽天VTIは「つみたてNISA」という武器が装備可能であり、USA360は「米国国債270%」という防具がデフォで備わっています。どちらも甲乙つけがたい性能ですが、長期投資前提で積立投資をした場合、はたしてどちらが優勢となるのでしょうか。

 

楽天VTI VS USA360

二つのファンドの比較

  楽天VTI USA360
運用方針 「楽天・全米株式インデックス・マザーファンド」を通じ、主として「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」に投資する。CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指す。原則、為替ヘッジは行わない。 「楽天 米国レバレッジ・バランス・マザーファンド」への投資を通じて、主に上場投資信託証券、株価指数先物取引にかかる権利および国債先物取引にかかる権利に投資することで、実質的に米国の株式および債券に投資し、投資信託財産の成長を目指す。先物取引を積極的に活用する運用を行う。原則、為替ヘッジを行わない。
投資対象 米国株式100% 米国株式90%+米国国債270%
レバレッジ なし 3.6倍
信託報酬 0.1620%(税込) 0.4675%(税込)
設定日 2017/09/29 2019/11/05
設定来高値 13531円(2020/2/21) 12062円(2020/6/9)
設定来安値 8717円(2020/3/24) 8695円(2020/3/19)
純資産
(2020/6/30)
1076億円 43億円
信託期間 無期限 無期限
つみたてNISA 対象 対象外

 

楽天VTIは「全米株式」という名の通り、米国株式市場の大型株から小型株まで、投資可能な銘柄をほぼ100%網羅しています。これ1本で米国の株式を全て保有しつつ、信託報酬もローコストという非常に優れた投資信託です。更につみたてNISA対象ファンドなので、利益は総取りです。

 

一方USA360は、純資産総額の90%を楽天VTIへ投資、残りの10%にレバレッジをかけて米国国債270%へ投資するレバレッジ型バランスファンドです。リスク資産である株式と安全資産である債券を同時に持つ事で、下落局面で逆相関の動きを期待し、値下がりを抑制する目論見があります。

 

保有資産は合計360%(スリーシックスティ運用)となるため、信託報酬は少し高めです。またレバレッジがかかる金融商品は一般的に「危険」とされているため、USA360はつみたてNISA対象外となっています。

 

 

USA360と楽天VTIの利回り比較

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USA360と楽天VTIのトータルリターンが同じだった場合は、信託報酬の差で楽天VTIが勝ちます。楽天VTIをつみたてNISAで運用すると、非課税のアドバンテージで更に圧勝します。

 

以下はつみたてNISAで楽天VTIに、特定口座でUSA360に年間40万円を20年間投資した場合の利益の比較です。20年間の平均利回りは「5%」と仮定します。

 

楽天・全米株式インデックス・ファンド
つみたてNISA 利回り 5% 信託報酬 0.1620%
年数 前年積立額 積立額 累計積立額 信託報酬 信託評価額
1 ¥0 ¥400,000 ¥420,000 ¥680 ¥419,320
2 ¥419,320 ¥400,000 ¥860,286 ¥1,394 ¥858,892
3 ¥858,892 ¥400,000 ¥1,321,837 ¥2,141 ¥1,319,695
4 ¥1,319,695 ¥400,000 ¥1,805,680 ¥2,925 ¥1,802,755
5 ¥1,802,755 ¥400,000 ¥2,312,892 ¥3,747 ¥2,309,146
6 ¥2,309,146 ¥400,000 ¥2,844,603 ¥4,608 ¥2,839,995
7 ¥2,839,995 ¥400,000 ¥3,401,994 ¥5,511 ¥3,396,483
8 ¥3,396,483 ¥400,000 ¥3,986,307 ¥6,458 ¥3,979,849
9 ¥3,979,849 ¥400,000 ¥4,598,842 ¥7,450 ¥4,591,392
10 ¥4,591,392 ¥400,000 ¥5,240,961 ¥8,490 ¥5,232,471
11 ¥5,232,471 ¥400,000 ¥5,914,095 ¥9,581 ¥5,904,514
12 ¥5,904,514 ¥400,000 ¥6,619,739 ¥10,724 ¥6,609,015
13 ¥6,609,015 ¥400,000 ¥7,359,466 ¥11,922 ¥7,347,544
14 ¥7,347,544 ¥400,000 ¥8,134,921 ¥13,179 ¥8,121,742
15 ¥8,121,742 ¥400,000 ¥8,947,830 ¥14,495 ¥8,933,334
16 ¥8,933,334 ¥400,000 ¥9,800,001 ¥15,876 ¥9,784,125
17 ¥9,784,125 ¥400,000 ¥10,693,331 ¥17,323 ¥10,676,008
18 ¥10,676,008 ¥400,000 ¥11,629,808 ¥18,840 ¥11,610,968
19 ¥11,610,968 ¥400,000 ¥12,611,516 ¥20,431 ¥12,591,086
20 ¥12,591,086 ¥400,000 ¥13,640,640 ¥22,098 ¥13,618,542

利回り5%で楽天VTIに20年で800万円投資すると、総額1361万8542円となり、利益は「561万8542円」となります。つみたてNISAは非課税なので、利益全額が懐へ。

 

 

楽天・米国レバレッジバランス
特定口座 利回り 5% 信託報酬 0.4675%
年数 前年積立額 積立額 累計積立額 信託報酬 信託評価額
1 ¥0 ¥400,000 ¥420,000 ¥1,964 ¥418,037
2 ¥418,037 ¥400,000 ¥858,938 ¥4,016 ¥854,923
3 ¥854,923 ¥400,000 ¥1,317,669 ¥6,160 ¥1,311,509
4 ¥1,311,509 ¥400,000 ¥1,797,084 ¥8,401 ¥1,788,683
5 ¥1,788,683 ¥400,000 ¥2,298,117 ¥10,744 ¥2,287,373
6 ¥2,287,373 ¥400,000 ¥2,821,742 ¥13,192 ¥2,808,550
7 ¥2,808,550 ¥400,000 ¥3,368,978 ¥15,750 ¥3,353,228
8 ¥3,353,228 ¥400,000 ¥3,940,889 ¥18,424 ¥3,922,466
9 ¥3,922,466 ¥400,000 ¥4,538,589 ¥21,218 ¥4,517,371
10 ¥4,517,371 ¥400,000 ¥5,163,240 ¥24,138 ¥5,139,101
11 ¥5,139,101 ¥400,000 ¥5,816,057 ¥27,190 ¥5,788,866
12 ¥5,788,866 ¥400,000 ¥6,498,310 ¥30,380 ¥6,467,930
13 ¥6,467,930 ¥400,000 ¥7,211,327 ¥33,713 ¥7,177,614
14 ¥7,177,614 ¥400,000 ¥7,956,494 ¥37,197 ¥7,919,298
15 ¥7,919,298 ¥400,000 ¥8,735,263 ¥40,837 ¥8,694,425
16 ¥8,694,425 ¥400,000 ¥9,549,147 ¥44,642 ¥9,504,504
17 ¥9,504,504 ¥400,000 ¥10,399,730 ¥48,619 ¥10,351,111
18 ¥10,351,111 ¥400,000 ¥11,288,666 ¥52,775 ¥11,235,892
19 ¥11,235,892 ¥400,000 ¥12,217,686 ¥57,118 ¥12,160,569
20 ¥12,160,569 ¥400,000 ¥13,188,597 ¥61,657 ¥13,126,941

利回り5%でUSA360に20年で800万円投資すると、総額1312万6941円となり、利益は「512万6941円」ですが、特定口座は課税対象なので、ここから20.315%引かれた「408万5402円」が利益となります。

 

同リターンだと150万円近くの差が出てしまうので、楽天VTIにつみたてNISAと信託報酬差で攻められると、USA360はフルボッコにされてしまいます。では毎年どれくらいの利回り差を出せばUSA360はつみたてNISAの楽天VTIに勝てるのでしょうか。

 

 

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド
特定口座 利回り 6.2% 信託報酬 0.4675%
年数 前年積立額 積立額 累計積立額 信託報酬 信託評価額
1 ¥0 ¥400,000 ¥424,800 ¥1,986 ¥422,814
2 ¥422,814 ¥400,000 ¥873,829 ¥4,085 ¥869,743
3 ¥869,743 ¥400,000 ¥1,348,467 ¥6,304 ¥1,342,163
4 ¥1,342,163 ¥400,000 ¥1,850,178 ¥8,650 ¥1,841,528
5 ¥1,841,528 ¥400,000 ¥2,380,503 ¥11,129 ¥2,369,374
6 ¥2,369,374 ¥400,000 ¥2,941,075 ¥13,750 ¥2,927,325
7 ¥2,927,325 ¥400,000 ¥3,533,620 ¥16,520 ¥3,517,100
8 ¥3,517,100 ¥400,000 ¥4,159,960 ¥19,448 ¥4,140,512
9 ¥4,140,512 ¥400,000 ¥4,822,024 ¥22,543 ¥4,799,481
10 ¥4,799,481 ¥400,000 ¥5,521,849 ¥25,815 ¥5,496,034
11 ¥5,496,034 ¥400,000 ¥6,261,588 ¥29,273 ¥6,232,316
12 ¥6,232,316 ¥400,000 ¥7,043,519 ¥32,928 ¥7,010,591
13 ¥7,010,591 ¥400,000 ¥7,870,047 ¥36,792 ¥7,833,255
14 ¥7,833,255 ¥400,000 ¥8,743,717 ¥40,877 ¥8,702,840
15 ¥8,702,840 ¥400,000 ¥9,667,216 ¥45,194 ¥9,622,022
16 ¥9,622,022 ¥400,000 ¥10,643,387 ¥49,758 ¥10,593,629
17 ¥10,593,629 ¥400,000 ¥11,675,234 ¥54,582 ¥11,620,652
18 ¥11,620,652 ¥400,000 ¥12,765,933 ¥59,681 ¥12,706,252
19 ¥12,706,252 ¥400,000 ¥13,918,840 ¥65,071 ¥13,853,769
20 ¥13,853,769 ¥400,000 ¥15,137,503 ¥70,768 ¥15,066,735

利回り6.2%でUSA360に20年で800万円投資すると総額1506万6735円となり、利益は706万6735円。ここから20.315%引いた「563万1128円」が利益となりました。

 

楽天VTIの利回り5%に対してUSA360は利回り「6.2%」で同等という事で、楽天VTIの最終利回りが5%だった場合は、USA360は毎年1.2%程度上回っていれば問題ない計算です。まぁ同等だったら楽天VTIでいいじゃんて話になるので、大きく差をつけてくれないとUSA360に投資する価値はありませんね。

 

現在のトータルリターン差

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USA360の運用開始日である2019年11月5日から2020年6月29日までの値動きです。コロナショック前まではほぼイーブンでしたが、コロナショック後に大きく差が開きました。ディフェンスに定評のある米国国債が株式の下落をフォローしてくれたおかげで、USA360は反発が高い位置で起こり、6月29日時点でのトータルリターン差は「18.4%」となっています。

 

6月9日~10日にかけて行われたFOMC前までは、上昇率で楽天VTIが少し追い上げていましたが、FOMC後に急落したため再び差が広がりました。今のところUSA360は下落局面で強さを発揮しています。

 

長期投資に下落は付きものであり、何かの拍子に下落して差が一時的に広がったとしても、上昇時は楽天VTIがじわじわと詰め寄ってくると思います。しかし上昇と下落を繰り返しながらチャートは描かれていくものなので、長期的に見て右肩上がりを仮定した場合は、USA360は下落の度に楽天VTIと差を広げていくと考えています。

 

まぁ利上げ局面がきたら債券が値下がりしてUSA360のリターンが鈍って、楽天VTIが猛スピードで差を詰めてくる可能性はあると思います。なのでUSA360は運用期間中にどれだけ楽天VTIにリターン差をつけて、どれだけ利上げに影響されるかが勝負の決め手となりそうです。

 

まとめ

USA360は楽天VTIにある程度リターン差をつけて勝ち続けないと、投資する意味が見出せず、結局楽天VTIでいいやって話になります。私は設定来からの値動きを追い続け、直近のパフォーマンスで楽天VTIに大きく差をつけた事を確認したため、今後も同様の値動きを期待して投資対象としましたが、ぶっちゃけ危ない橋なんで楽天VTIを選んだ方が安牌だと思います。

 

とは言え、私はレバレッジ型バランスファンドに長期投資の可能性を感じた野良タヌキなので、鍋に飛び込む勢いで引き続き追っていくつもりです。