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【アストマックス】ウルトラバランス世界株式の値動きについて【レバレッジ型バランス】

 

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レバレッジ型バランスファンドの元祖は2018年10月4日に設定された「グローバル3倍3分法」ですが、2019年8月23日に「2番目のレバレッジ型バランスファンド」として設定されたのは、アストマックス投信投資顧問株式会社の「ウルトラバランス世界株式」でした。

 

2019年8月はちょうどグローバル3倍3分法が注目し始めた頃で、そのタイミングで設定されたウルトラバランス世界株式は「2匹目のドジョウ」と揶揄され、グローバル3倍3分法のパフォーマンスに中々追いつけず、度々比較される可哀相な子でした。そう、コロナショック前までは。

 

ウルトラバランス世界株式とは

少し変わった資産配分のレバレッジ型バランス

  ウルトラバランス世界株式
運用方針 「ウルトラマザーファンド」を主要投資対象とし、主として、投資信託証券を通じて世界各国の株式に投資するとともに、国内外の債券先物取引及び商品先物取引を積極的に活用する。投資対象資産や資産配分等の決定は、期待収益率やリスク水準、投資環境等を勘案した上で行う。原則、為替ヘッジを行わない。
投信タイプ インデックス
レバレッジ 2.9倍
投資対象 株式・債券・金
信託報酬 0.743%(税込)
最高値 11100円 (2020/02/21)
最安値 8362円 (2020/03/19)
設定日 2019/08/23
償還日 なし
純資産 4.91億円(2020/6/10時点)
運用会社 アストマックス投信投資顧問株式会社

ウルトラバランス世界株式は「世界株式80%・米国国債70%・フランス国債70%・日本国債35%・金35%」の合計290%の資産に分散投資するレバレッジ型バランスファンドです。世界株式は、値動きが比較的小さく、異なる値動きをする確率が高い銘柄に分散投資をする「iShares Edge MSCIミニマムボラティリティグローバル・ETF」という珍しいETFを採用しており、債券と金は先物に投資しています。信託報酬は0.743%(税込)と、レバレッジ型バランスファンドの中では高めです。

 

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出典:アストマックス投信投資顧問

 

債券の分散投資先に「フランス国債」がある事で話題となりましたが、フランス国債は一時期為替リスクをヘッジしても高い利回りが見込めたので、債券投資家にとても人気がありました。それを考慮して選んだかどうかはわかりませんが、グローバル3倍3分法が「ドイツ国債」と「イギリス国債」を投資対象にしているので、ウルトラバランスはあえて被らないようにしてきたという噂もあったりなかったり。

 

コロナショックはそれなりに健闘

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出典:アストマックス投信投資顧問

 

ウルトラバランス世界株式は、コロナショックで米国国債以外が下落したため世界株式ほどではないですが大きく下落しました。反発後は全資産上昇により息を吹き返しますが、金が一際大きく上昇したためトータルでは世界株式を上回る結果となりました。

 

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コロナショック前まではグローバル3倍3分法に勝てていませんでしたが、コロナショック後は立場が逆転しています。グローバル3倍3分法は大きく下落した「REIT」を含んでいた事、ウルトラバランスは大きく上昇した「金」を含んでいた事が逆転の決め手となったようです。「有事の金」とは言ったものですね。

 

S&P500や他レバレッジ型バランスとの比較

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ウルトラバランスは単体で見るとコロナショックで大きく下落したように見えますが、実際はレバレッジ型バランスファンドの中でかなり強かったUSA360と同等の下落耐性を持っていました。

 

しかし反発後の上昇に関しては「iShares Edge MSCIミニマムボラティリティグローバル・ETF」では米国株式や先進国株式に劣るため、徐々に他のファンドに差を縮められています。防御力はそれなりにあるけど、攻撃力もそれなりというのがチャートから読み取れるため、良くも悪くも「平凡なレバレッジ型ファンド」と言えます。

 

すでにグローバル5.5倍バランスには抜かれ、S&P500にも追いつかれ、REITが死んでいるグローバル3倍3分法にすら差を縮められており、リスク資産の上昇局面で大きく上がらないのは、レバレッジ型バランスファンドとしてはちょっと心許ないですね。

 

繰上償還が危ぶまれる

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ウルトラバランスはそんなこんなであまりに人気がないため、純資産は2019年9月から全く増えておらず、むしろジワ減りしている状態です。運用報告書には「元本金額が10億円を下回った場合などはファンドを終了(繰上償還)させる場合があります。」と記載されていますが、2020年6月10日現在の純資産額は「4.91億円」とすでに千手ピンチです。

 

むしろ下回るどころか一度も10億円に達していないので、このままだと繰上償還されると可能性が凄まじく高いです。パフォーマンスそこそこでも繰上償還されたら目も当てられません。

 

まとめ

ウルトラバランス世界株式はコロナショックでそれなりの下落耐性を持っていましたが、レバレッジ型バランスファンドとしては上昇局面での値動きが少々物足りない感じがします。信託報酬もUSA360やグローバル3倍3分法に比べて高く、他のファンドに差をつけるような尖った性能を持っているわけでもないので、何か特別な理由がない限りあえて選ぶ必要はないと思います。何より一番の懸念事項は「繰上償還」なので、長期運用を目的としている場合はちょっと避けたいファンドですね。