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【コロナショックで】楽天・米国レバレッジバランスは利上げでリターンが落ちるか【ほぼゼロ金利】

 

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先週5日に公表された米雇用統計の結果がとんでもなく好調だったため、市場は一時的にリスクオン相場となり、米国株式は急上昇しました。一方安全資産である債券は売られ価格は下落、10年債利回りはコロナショック前の水準に戻りつつあります。このまま景気が順調に回復していく場合は米政策金利の「利上げ」も視野に入ってくるため、債券投資家は米国国債の値下がりを懸念し、積極的な買いを早くも避け始めています。

 

米政策金利と米国国債

金利と債券価格の関係

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出典:大和証券

 

債券は「利益が変動しない金融商品」なので、満期まで保有する事を前提とした場合、買った時点で利益が確定します。例えば、100円で金利3%かつ5年満期の債券を購入した場合は、5年後に「115円」となるため利益15円です。

 

5年間ずっと金利が3%であれば問題ありませんが、その間に金利が4%に上昇した場合、金利4%で債券を買うと5年後に「120円」となり利益20円で明らかにお得です。そうなると金利3%の債券を売って金利4%の債券に買い換えたくなります。

 

しかし金利3%の債券を100円で買ってくれる人は普通いません。なので金利3%と金利4%の満期での利益の差額を引いた債券価格「100円-(20円-15円)=95円」とすれば金利3%の債券を買ってくれます。これが金利が上昇した場合に債券価格が下がる仕組みです。逆に金利が低下した場合は利益の差額が加えられるので、債券価格は上がります。

 

USA360は債券パワーを使い切ったか

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米国株式90%+米国国債270%に投資するUSA360こと「楽天・米国レバレッジバランス」は、コロナショックによる米国株式の下落を米国国債で抑制し、米国株式100%である楽天VTIを大幅に上回りました。しかしこれは米政策金利の「緊急利下げ」の影響が大きく、金利低下による債券価格の上昇が背景にあったとの見方があります。

 

 

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出典:日本貿易振興機構

 

米国の現在の政策金利は、新型コロナウイルスの影響により「0.00~0.25%」と最低水準であり、リーマンショック直後と同レベルです。6月11日にFRB政策金利(FOMC)が予定されていますが「現状維持」との予想であり、暫くはほぼゼロ金利の状態が続くものと思われます。

 

USA360は緊急利下げの恩恵によりコロナショックに耐えられましたが、これ以上金利を下げた場合は「マイナス金利」に突入してしまいます。トランプ大統領は新型コロナウイルスへの更なる緩和策としてマイナス金利の導入を望んでいますが、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はこれについて否定的です。

 

言うなれば「これ以上の利下げはない」と解釈出来るため、米政策金利については下がりきったので後は上がるだけという事になります。USA360はもしかしたら「1回限りの最終奥義」を使ってしまったかもしれません。

 

利上げが続くと債券価格はどうなるか

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リーマンショック後の2009年から2015年までの7年間、米政策金利は今と同じ「0.00~0.25%」で推移していましたが、2016年から2019年にかけて米国は段階的な利上げを開始しました。その際、米国の債券価格は一時的に大きく下落し、その後軟調な動きとなりました。

 

USA360は現時点では楽天VTIを上回る好調な動きですが、利上げが開始された場合の米国国債270%がリターンにどのような影響を及ぼすのかが未知数です。リーマンショック後は金融市場に大きな爪痕を残した事もあり利上げをすぐには行いませんでしたが、コロナショック後はどのような展開になるか現時点では全く読めませんね。

 

まとめ

USA360こと楽天・米国レバレッジバランスは、コロナショックによる暴落を債券パワーで乗り切りましたが、あくまで米政策金利の緊急利下げによる恩恵が強いという見方です。暴落の度に緊急利下げの恩恵を得られるなら相当な強ファンドですが、金利上昇局面の場合は債券価格下落によりリターンが鈍る可能性があるため、動向を注視する必要があるかもしれません。

 

楽天投信投資顧問は長期運用向きとしてUSA360を設定していますが、過去の傾向から利上げが始まったら一旦利確するというのも視野に入れたほうが良いかもしれませんね。