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【アメリカまるごと】米国3倍4資産リスク分散ファンドが楽天証券で取扱い開始【レバレッジ】

 

 

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2020年5月15日より、楽天証券で大和アセットマネジメントの「米国3倍4資産リスク分散ファンド(愛称:アメリカまるごとレバレッジ)」が取扱い開始となりました。愛称はちょっと長ったらしい感じはしますが、自由の女神がハンバーガーをほおばる姿は中々可愛いらしいですね。遊び心があって良いと思います。

 

米国3倍4資産リスク分散ファンドの設定日は2019年10月15日でしたが、店頭販売は一切なく、ネットでも取り扱う証券会社が少なかったためほぼ知られていません。SBI証券では早くから取扱いされていましたが、評判がイマイチなのか話を全く聞きません。楽天証券に追加された事で、少しは知名度アップに繋がるのかな?

 

米国3倍4資産リスク分散ファンドとは

ファンドの特色

  米国3倍4資産リスク分散ファンド
運用方針 主として、「米国3倍4資産リスク分散マザーファンド」を通じて、米国株式を対象とした株価指数先物取引、米国国債を対象とした先物取引、米国の不動産投資信託の受益証券または不動産投資法人の投資証券の指数を対象指数としたETF、金を対象とした先物取引に分散投資を行い、信託財産の成長をめざす。原則、為替ヘッジなし。
投信タイプ アクティブ
レバレッジ 3倍
投資対象 米国株式・米国REIT・米国債券・金
運用会社 大和アセットマネジメント
基準価額 10557円(2020/5/15)
設定来高値 11762円(2020/2/21)
設定来安値 8194円(2020/3/19)
設定日 2019/10/15
償還日 2029/9/11
純資産額 2.51億円(2020/5/15)
信託報酬 1.1275%(税込)

米国3倍4資産リスク分散ファンドは、「米国株式・米国REIT・米国債券・金」の4資産に分散投資します。投資対象の比率は各資産のリスク割合が均等になるように調整し、比率は毎月見直しを行うので「アクティブ運用」です。レバレッジは3倍で、米国株式・米国債券・金は先物、米国REITはETFに投資します。

 

 

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出典:大和アセットマネジメント

 

直接的な競合は、ほぼ同じ4資産に分散するUSブレインこと「米国分散投資戦略ファンド」となっており、どちらもアクティブファンドですが、USブレインはAIが投資比率を変更し、アメリカまるごとはファンドマネージャーが変更します。完全に「人間VS人工知能」という戦いなので、比較すると面白そうですね。また米国資産に投資という事で、USA360こと「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド」とも競合しています。

 

 

収益分配金が定期的に支払われる

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出典:大和アセットマネジメント

 

アメリカまるごとはレバレッジ型バランスファンドでは珍しい分配金が支払われるファンドです。「毎月決算型」「隔月決算型」「年2回決算型」の3種類が設定されており、定期的に分配金が支払われてます。但し純資産から分配金を捻出しているので、所謂「タコ足分配」になりやすい点は注意が必要です。

 

現に2020年5月15日の時点で、毎月決算型は「毎月80円の分配金」、隔月分配型は「2ヵ月毎に100円の分配金」、年2回決算型は「半年毎に10円の分配金」となっており、毎月と隔月はファンドの利回りに対して分配金が過剰です。純資産から分配金を捻出しているので、基準価額が年2回に比べて明らかに低くなっているのがわかります。隔月は純資産も結構ヤバい感じなので、ちょっと雲行きが怪しいファンドですね。

 

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基準価額の上昇と共に分配金を得られるなら文句ありませんが、運用がうまくいかなければ基準価額の下落による損失と分配金支払いによる下落でジリ貧です。高めの信託報酬と受け取る分配金にかかる税金もネックであり、基準価額上昇による利益で上手く相殺しないと損をする可能性が非常に高いです。

 

長期的な運用を考えた場合、分配金を出すファンドは分配金再投資による複利効果が薄まるため積立投資にあまり向いてません。仮に投資するとしても年2回決算型にしておいたほうが良いと思います。

 

他ファンドとの比較

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2019年11月5日から2020年5月15日までの比較です。アメリカまるごとは2月21日から始まったコロナショックで大きく下落しましたが、3月19日の反発後の戻しが凄まじく急上昇。結果的に「S&P500 < アメリカまるごと < USA360」となり、S&P500に+10%以上の差をつける形となりました。しかしUSA360には劣っているため、ちょっとイマイチ感ありますね。

 

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出典:三井住友DSアセットマネジメント

 

ちなみにUSブレイン3(米国分散投資戦略ファンド3倍コース)は、すでにコロナショック前の元値を上回っています。トータルリターンだけでいけば、「S&P500 < アメリカまるごと < USA360 < USブレイン3」という結果になります。

 

まとめ

楽天証券で取扱いが開始された「米国3倍4資産リスク分散ファンド」は米国資産に特化した分配金が出るレバレッジ型バランスファンドです。競合のUSブレイン3やUSA360にトータルリターンで遅れを取っており、かつ分配型という長期投資に向かない設定、そして圧倒的に少ない純資産総額という点で投資対象としては不安が残ります。

 

個人的には楽天証券で取扱いされたとしても、上位互換のファンドが存在する以上、今後大きく注目される事はほぼないと思います。アクティブ運用なので信託報酬を大きく引き下げる事も厳しいですし、これといって強みもありません。コロナショックで頑張っているだけに、ちょっと残念な設定のファンドですね。