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【三井住友DS】テトラ・エクイティがコロナショックで爆益を出している件【S&P500先物】

 

 

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コロナショックによる大暴落で、下落相場で利益が出る投資商品以外は軒並み含み益がぶっ飛び、瞬く間に含み損を抱える状態となりました。現在は各国が打ち出した経済対策に下支えされ少し落ち着いた感じが出ておりますが、ウイルスに対抗出来る明確な手段がない以上感染者は増える一方であり、コロナ問題は何も解決されていません。

 

今回の一件がトリガーとなり「景気後退に入った」と判断する人も少なくなく、今まさに世界はコロナ危機に試されている状態。人類は衰退しました(Byわたしちゃん)。

 

そんな極めて不安定な世界情勢の最中で、淡々と利益を積み上げる恐ろしい投資信託がありました。三井住友DSアセットマネジメント株式会社がファンドの運用を指図し、株式会社SMBC信託銀行が財産保管と管理を行う「テトラ・エクイティ」というアクティブファンドで、設定来のトータルリターンは3月31日時点で「+45.6%」というから驚きです。

 

名前がカッコいいね

 

投資信託「テトラ・エクイティ」とは

ファンドの特色

テトラ・エクイティ
投信タイプ アクティブ
レバレッジ 最大2倍
投資対象 S&P500先物
運用会社 三井住友DSアセットマネジメント
基準価額 14560円(2020/3/31)
設定来高値 14971円(2020/3/30)
設定来安値 9714円(2019/12/5)
設定日 2019年11月6日
償還日 2029年10月15日
純資産額 226億円
信託報酬 0.954%(税込)

テトラ・エクイティは米国の株価指数であるS&P500の先物取引を機動的に活用し、S&P500が動いた方向に秒単位で順張りするというトレンド追随型のアクティブファンドです。買建総額・売建総額が最大で純資産総額の200%程度になる「場合がある」という事で、ケースによって最大2倍のレバレッジがかかります。

 

グロ3やUSA360のようなレバレッジ型バランスファンドではなく、S&P500一本にレバレッジをかけるので、S&P500に2倍のレバレッジをかけている「iFreeレバレッジS&P500」が直接的な競合でしょうか。異なる点はトレンド方向を見極めて買いだけでなく売りからも入るというのが大きな特徴です。


トレンドを捉える4つの戦略

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出典:三井住友DSアセットマネジメント

 

テトラ・エクイティの「テトラ」はギリシャ語で「4」を意味し、4つの投資戦略を組み合わせ収益獲得を目指します。メインは「日中トレンド戦略」、サブで「月初・月中・月末トレンド戦略」を展開。


日中トレンド戦略

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出典:三井住友DSアセットマネジメント

 

日中トレンド戦略は、前日のS&P500先物の終値に対してまずは上下にトレンドラインを設定します。そしてトレード当日の日中に上方トレンドラインを上回ったら秒単位でS&P500先物を買建て、下方トレンドラインを下回ったら秒単位でS&P500先物を売建てし、ポジションは当日の終了時刻で手仕舞いするという「デイトレード」運用です。

 

月初トレンド戦略

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出典:三井住友DSアセットマネジメント

 

月初トレンド戦略は、S&P500先物を月初3営業日全て買建てする運用です。但し明らかに買建てするには不利な市場環境の場合はスルーします。

 

月中トレンド戦略

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出典:三井住友DSアセットマネジメント

 

月中トレンド戦略は、S&P500オプション満期日の4営業日前におけるS&P500先物の価格が、前月満期日の価格を上回れば買建て、下回れば売建てする運用です。

 

月末トレンド戦略

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出典:三井住友DSアセットマネジメント

 

月末トレンド戦略は、月末最終営業日の5営業日前におけるS&P500先物の価格が、前月末の価格を下回れば買建て、上回れば売建てする運用です。

 

以上4つの戦略を組み合わせて収益を狙うようですが、基本的には定められたルールに則って買建てと売建てをし、当日中に利確と損切りをする運用ですね。アクティブという事なのでファンドマネージャーの力量が問われるファンドです。


信託報酬は高め

信託報酬は年0.954%(税込)とアクティブファンドなので高めです。買建て・売建てのルールはありますが、利確と損切りはファンドマネージャーの裁量によるので、人件費がどうしても高くつきます。運用目標とされるベンチマークを上回る運用成果を目指す以上、インデックス型に比べれば信託報酬が割高になるのは宿命ですね。

 


テトラ・エクイティの強みと弱み

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出典:三井住友DSアセットマネジメント

 

テトラ・エクイティが頭角を現したのはコロナショックが始まった2020年2月21日のタイミングで、日中トレンド戦略が下落トレンドを見事に捉え、暴落が始まった3月上旬から大きく利益を取る事に成功。結果的に短期間で「+45.6%」というとんでもないリターンを叩き出し、アクティブファンドの中でナンバーワンの成績となりました。

 

しかしテトラ・エクイティはS&P500がそこそこ好調だった期間(2019年11月6日~2020年2月21日)での運用はイマイチというかむしろマイナスリターンであり、大きく相場が動かないと本領を発揮できない事がチャートに現れています。小幅に上下する値動きだと騙しにひっかかって上手く戦略が機能していないイメージですかね。プロのファンドマネージャーがアクティブ運用しても、結果が出ない期間がこれだけあるという事実は中々恐ろしい。

 

まとめ

テトラ・エクイティは相場が大きく動くタイミングで本領を発揮するアクティブファンドですが、相場があまり動かない期間はインデックスファンドに圧倒的に劣ります。今回はコロナショックという暴落が起こった事で「たまたま上手くいった」という気がしなくもないですが「暴落に対抗出来るファンド」という意味では有事の際のアルテマウェポンになるかもしれません。まぁ暴落のタイミングわかるなら最初からSPXSでも買えよって話になっちゃうかもしれませんが。

 

そして今更感ありますが、このテトラ・エクイティは楽天証券やSBI証券などのネット証券会社では購入出来ず、現在取扱いは「三井住友銀行」だけです。それでも純資産総額が200億円を超えているので、それなりに売れているというのが凄いですね。