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【グロ5.5】グローバル5.5倍バランスファンドが運用開始されました【ゴーゴー・バランス】

 

 

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グローバル3倍3分法で一躍有名となった日興アセットマネジメントが新たに開発したレバレッジバランス型の投資信託「グローバル5.5倍バランスファンド(愛称:ゴーゴー・バランス)」が2020年2月12日より運用開始となりました。

 

グローバル3倍3分法は開発する際に「4倍や5倍」などのアイデアもあったそうですが、「リスクを株式よりも抑えたいという考えから3倍で設計した」という事でレバレッジ3倍止まりの運用となりましたが、今回のグローバル5.5倍バランスファンドは、それを覆すレバレッジ5.5倍の設計です。レバレッジ5倍以上の投資信託は、最先端AIを駆使した「米国分散投資戦略ファンド(愛称:USブレイン)」がレバレッジ5倍の設定でした。

 

 

しかしグローバル5.5倍バランスファンドはそれを超えるレバレッジ5.5倍の設定です。「ゴーゴー・バランス」なんていう可愛い愛称ですが、一体どれほどクレイジーなファンドなのでしょうか。

 

グロ5.5で良いかと

 

グローバル5.5倍バランスファンドとは

グローバル3倍3分法との基本情報比較

  グローバル3倍3分法 グローバル5.5倍バランス
運用方針 世界(日本を含む)の株式、REITおよび債券などに分散投資を行ないます。世界の株式やREITに加えて、株価指数先物取引や国債先物取引などを活用することで、信託財産の純資産総額の3倍相当額の投資を行ないます。 世界の株価指数先物取引、世界の不動産投資信託証券、世界の国債および国債先物取引、金先物取引を活用し、信託財産の純資産総額の5.5倍相当額の投資を行います。
資産配分 株式60%
REIT40%
債券200%
株式100%
REIT25%
債券400%
金25%
レバレッジ 3倍 5.5倍
商品分類 バランス型 バランス型
ベンチマーク なし なし
信託報酬 0.484%(税込) 1.089%(税込)
設定日 2018/10/04 2020/02/12
償還日 2028/09/21 2029/12/21
純資産 217,567百万円 1,168百万円
取扱い SBI証券・楽天証券・他 マネックス証券・SBI証券
つみたてNISA 対象外 対象外
資産配分

REITの割合を減らし、株式と債券の割合を増やし、「金」を加えてきました。金は成長性がない分希少性があり、価値が下がりにくいため株式暴落によるリスクオフ時の逃げ場として債券と共に買われる安全資産です。グロ5.5の大部分を占める債券が暴落した場合はとんでもない事になるので、金を使って下落を抑制する感覚でしょうか。債券の値動きは小さいとはいえ、債券400%を金25%でどれほどフォロー出来るのか気になるところです。

 

信託報酬

そしてグロ5.5の信託報酬は1.089%(税込)という事で、アクティブファンド並です。パッと見レバレッジ型バランスファンドは信託報酬が高いというイメージがありますが、1倍計算で見れば0.198%(税込)なので、グロ3の1倍計算0.161%(税込)より0.037%高い程度です。

 

100万円の資金にレバレッジ5.5倍をかけて550万円の資産を運用するわけですから「信託報酬がアクティブファンド並に高い」という考え方は違うかなと。少ない資金にレバレッジをかけて多くの資産に投資出来る事を考えたら、この信託報酬設定は許容範囲だと思います。とはいえ信託報酬1%を超えてくると手数料負けする可能性も十分ありますので、値動きには注意が必要です。

 

グロ5.5の信託報酬はグロ3の倍以上なので、単純に考えてグロ3を大きく引き離すくらいのリターンがなければ「グロ3でいいや」になると思われます。

 

償還日

無期限でなく、グロ3と同じく約10年(9年10ヵ月)となりました。超長期運用には向かない事になりますが、日興アセットマネジメントは商品組成時に「一旦10年」というルール設定をしているようなので、運用状況によっては信託期間延長の可能性も考えられます。

 

取扱い証券会社

そして一番のネックは、取扱いする証券会社がマネックス証券とSBI証券の2社だけという事です。ネット証券販売よりも店頭販売をメインとしてやっていくつもりなんでしょうか。楽天証券でも買付出来れば良いのですが、今のところ取り扱う話は出ていません。ネタとして買うならSBI証券で買付する事になりそうです。

 

ファンドの特色

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出展:日興アセットマネジメント

 

債券400%だけでなく金25%で更に防御力を上げ、株式100%・REIT25%の力で上昇を狙うというコンセプトは、レイ・ダリオさんのオールウェザー・ポートフォリオ(株式30%・債券55%・金7.5%・商品7.5%)に近い感じがしますね。REITの割合を抑えたのは2019年の暴騰を見てからの判断でしょうか。いずれにせよ、長期運用を前提とした資産配分でかなり防御にステータスを振ってます。TVアニメ「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います」の影響でしょうかね。

 


 ハイリスク・ハイリターン

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 出展:日興アセットマネジメント

 

もはや隠すことなく「このファンドはヤバいから!」ってのが図からヒシヒシと伝わってきます。基準価額変動リスクがとてつもなく大きいファンドであり、それ相応の覚悟を持って投資しなければいけません。まぁFXだと国内でレバレッジ25倍、海外だと1000倍までかけられるので、ハイレバレッジを経験している人にとっては「レバレッジ5.5倍?雑魚すぎワロタ」って感じでしょうけどね。まぁ土俵が違うのでアレですが。

 

現在の値動き

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SBI証券で取り扱いが開始され、現在の基準価額は10116円です。グラフの形がすでにおかしい角度になっており、5.5倍の恐ろしさを感じます。純資産総額は11億円を超えており、グローバル3倍3分法の実績による影響もあってか相当なスピードで資金が流入しています。全く日興アセットマネジメントはとんでもないものをぶち込んできましたね。

 

まとめ

グローバル5.5倍バランスファンドは、その資産配分とレバレッジ5.5倍という設計から、グローバル3倍3分法以上に人を選ぶレバレッジ型バランスファンドです。USA360のような米国株式と米国国債だけのシンプルな構成とは違いますので、仕組みを理解するのも一苦労でしょう。しかしグローバル3倍3分法の実績がある以上、「儲かれば仕組みなんてどうでもいい」と判断して買付する人も少なくないと思います。投資は自己責任ではありますが、自分のお金なのでよく考えてから投資しましょう。