つみたてパラダイム

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【若者の】ゲーセンの客層の変化が近年目に見えて凄まじい件【ゲーセン離れ】

 

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買い出しついでにUFOキャッチャー見にゲーセン寄ったら、年末にも関わらず午前中から大盛況でした。みんな同じ考えなのか、年末はやることやったら暇になるので息抜きに足を運ぶんですかね。私も一時期アホみたいにゲーセン通いしていたので、気持ちはよくわかります。一杯飲み屋みたいに、あればフラっと寄りたくなる魅力がゲーセンにはあるんですよね。あの喧騒が心地よいときって大抵ストレス溜まっているので、ゲームで発散したくなるという。

 

これも いきものの サガか

 

さて、そんなストレス発散を手伝ってくれるゲーセンを支えているのは、もちろんお金を使ってくれる「お客さん」です。しかしお客さんが来てもお金を使ってくれない事には経営が成り立ちません。ゲーセン側はいかにしてお客さんを呼び込み、魅力的なゲーム・満足いくサービスでお金を使わせるかが経営の肝となります。店内レイアウトやゲーム構成も時代の流れ・年代別に合わせて変化させていかなければ、無料アプリが氾濫するソシャゲ時代ではまず生き残れません。

 

そんな現在のゲーセンを支えているメイン客層は、なんといっても「シニア層」です。

 

ゲーセンは若者のたまり場ではなくなった

日本の超高齢化が深刻な状態

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出展:内閣府

 

2019年12月1日現在の日本の人口は「1億2615万人」です。実はピークの1億2806万人から減少傾向にあり、2029年には1億2000万人を下回ることが予想されています。これは単純に出生数が減少しているのが主な原因であり、日本の人口減少は今後更に加速していきます。予想では2053年に1億を割って9924万人、2065年には8808万人となり、なんと1950年の人口と並ぶそうです。

 

出生数が下がれば当然高齢者の割合は増える一方で、2065年には約2.6人に1人が65歳以上、約3.9人に1人が75歳以上という恐ろしい状態となります。人口の38.4%が65歳以上という時代がいずれやってくるのです。

 

できるゲーセンはシニア層の需要をいち早く察した

地域によって顧客層は異なりますが、来店者数の2割程度が60代以上のシニアという認識です。また、時間帯によってはメダルゲームなどの特定のジャンルでシニア層の割合が5割を超える店があったほど、今ではシニアの利用者が増えています。

 

ゲーム施設運営大手・アドアーズの広報担当者が述べた「2015年」のコメントです。それから4年が経過していますが順調に高齢化が進んでおり、当時に比べてシニア層のお客さんは予想通り大幅増となりました。

 

学生やサラリーマンは平日の朝からゲーセンに行くことはありませんが、現役を引退しているシニア層は平日の稼ぎ柱です。この分析はドンピシャとなり、大手が運営するゲーセンは、店内のゲーム構成を「シニア寄り」に増設・配置換えすることで見事生き残りを果たしました。

 

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シニア層を取り込む方向性に切り替えが出来なかったゲーセンは、思ったように集客出来ず、売り上げは常時右肩下がり。近年はネットワークゲームの台頭により通信費や筐体購入費・維持費などコスト増の傾向があり、加えてソシャゲ大流行の弊害から客足は極端に減少。規模が小さく体力のないゲーセンは閉店を余儀なくされるという悲惨な出来事が、ぷよぷよ10連鎖の如く起こり続けました。

 

生き残りの秘訣はメダルゲームの充実化

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ゲーセンのゲーム構成は大きく分けて6種類あります。「ビデオゲーム」「トレーディングカードゲーム」「体感ゲーム」「プライズゲーム」「キッズゲーム」そして「メダルゲーム」の6種類です。

 

メダルゲームは特定の時間帯でシニア層の割合が5割を超えるわけで、今後もシニア層が増え続ける今の日本において強化しないわけにはいきません。しかしメダルゲームは筐体のサイズが大きくスペースをかなり取り、更にはとても高額です。

 

お客を簡単に集客出来る好立地・筐体数を充実させるための広いテナントスペース・筐体の購入資金や維持費など金銭的な面を考えると、規模の小さい運営会社では手も足も出ません。結果、シニア層を呼び込めないゲーセンはジリ貧となり、最後は閉店となってしまうわけです。生き残っているゲーセンの運営会社がほとんど大手なのは、そういう金銭的な事情も深く影響していると言わざるを得ません。

 

プライズゲームも実は重要

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稼ぎ頭はいつの時代でもUFOキャッチャーことプライズゲームです。法律的な話でプライズ景品の原価は「800円以内」と決められており、ゲーセン側はそれを「最大3200円以内」で取れるように設定しています。どんなに良心的な店でも原価の4倍で出るように設定してますので、例えば原価500円程度と言われるフィギュアであれば、2000円以内で取れたらラッキーです。

 

私もUFOキャッチャーが好きなのでよくやりますが、遭遇する客層はファミリーに加えてシニア層も多いように感じます。それは「孫と一緒にゲーセンに来る」からですね。

 

プライズゲームは全年齢層にマッチしたプライズ景品を展開出来る究極の集金マシーンであり、老若男女ところ構わず吸い寄せるダイソンのような存在です。お菓子・フィギュア・ぬいぐるみ・おもちゃ・衣類・電化製品等々、時にはウーパールーパーも景品にあったりする錚々たるラインアップです(大人の事情ですぐ消えるけど)。

 

プレイ時間が短い事から時間当たりの集金効率も最強であり、取れそうで取れない絶妙なバランスで人の神経を擽り、時には逆撫で、理性を失わせて集金し続けます。

 

「おじいちゃーん、あれ取ってー」

 

なんて可愛い孫に言われたら、おじいちゃんの脳裏に若かりし日々の闘争心が蘇り、一心不乱に挑戦してしまうことでしょう。子供をダシに使って集金するなんて汚いな、さすがゲーセン汚い。まぁシニア層はお金持ってるからどんどん使ってくれってことなんでしょうけど。

 

そんなプライズゲームもまた筐体サイズが大きく、そして高額なため、充実させるためにはメダルゲーム同様の条件が必要となってしまうわけです。メダルゲームとプライズゲームをメイン稼働させたゲーセンでなければ生き乗れないというのも、時代の流れを感じますね。ゲーセンと言えばビデオゲームが主流でしたから。

 

まとめ

一昔前までは、ゲーセンは「ヤンキーのたまり場」というイメージがあり、格ゲーでハメ技使った瞬間に殴り合いが起きる一触即発の戦場でしたが、そういった時代錯誤なゲーセンは世間から淘汰され、滅んでいきました。今のゲーセンは一新され、シニア層なくしては成り立たない状態になっています。

 

シニア層を上手く取り込んでいるゲーセンは、サバイバルレースを生き残ってきたゲーセンの猛者です。これからも時代のニーズに合わせて老若男女全ての人々を楽しませてくれるアミューズメントを提供してくれることでしょう。

 

UFOキャッチャーの設定、もう少し緩くしてくれ